命の尊さ

先月の中旬あたりから、僕の住むマンションの廊下に
なぜかツバメがせっせ巣作りを始めてました。
最初は「何でこんなところに土とかわらとか落ちてんのかな?」って、
かなり謎だったんですが、ある日フッと見上げると、
見覚えのある物体がそこに。(笑)
こんなところに珍しいなあ♪と思いながら、
通るたびに自然とそこを見上げては、二羽の生活を眺めてました。
で、2週間ほど前に、またいつも通り見上げてみると、
偉いブサイクなちっちゃい顔が二つ覗いてるじゃありませんか(笑)
それも精一杯口を開きながら。
しばらく眺めてると、親ツバメが餌をもって帰ってきました。
なんだかちょっと幸せな気持ちになれました。
それからも日に日に元気良くなる鳴き声を聞きながら、
雛の成長が楽しみになっていた今日この頃だったんです。


もうお気づきでしょうか?全てが過去形であることに。


昨晩、帰宅した時には、確実にそこに存在したはずのものが、
今朝見ると、何故か無くなっていたのです。雛の姿と共に。
あったはずの巣を、鳴きながら必死で探している親ツバメ。
僅かに残った巣の残骸・・・

確かに僕の持ち家ではないです。管理人の意向とか、他の住人の苦情とか、
様々な要因があったのでしょうし、
それを改善しようとしたのも理解は出来ます。それなりに大人ですから。
でも、それ以上にやりきれなさと憤りを感じてしまうのです。


それほどまでに迷惑な存在だったのかと。


親ツバメの何とも悲しげな鳴き声が今も耳に残っています。
願わくば産まれたばかりの小さな命が無事でありますように・・・

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