そう。怖かったのさ・・・

小さな、そして暗く冷たい場所にそいつは眠っている。
閉ざされた空間の中、時折与えられる僅かな光だけが、
唯一そいつの存在を思い出させてくれる。
与えられた運命に逆らうことも出来ず、
来るべき明るい未来は遠くやみに葬り去られ、
人知れず蝕まれていくその肉体を抱えながら、
そいつは唯ひたすらに終わりのときを待っている。

いったい何時からそいつがそこに居たのだろうか?
それすら僕には思い出せないでいる。
追われるように過ぎていく日々の中で、
いつのまにか忘れ去ってしまったのだろう。
いや、
きっと心の何処かには存在したはずだ。
わざと視界に入れなかっただけなのだ。
ただ、思い出すのが怖かっただけなのだ。
僕の知らない間に、
見えないところで変貌を遂げているであろうそいつの体を、
直視することを避けていたのだ。
そう、
違う生命が宿っているであろう、その存在を・・・

今日、僕はある決心をした。
長い間、目を背けてきたある事実に向かい合うことを。
どんな結果が待ちうけているのかわからない。
しかし、僕はやらなければならない。
わかっていたはずだ。
何時かはこの日がやってくることを。
そうだ!今日こそ捨てるのさ!!
この・・・


腐った卵を!!!!!←たぶん2ヶ月は冷蔵庫に居たと思われる(汗)


いや、マジ怖いですって!割れたらどうしよう・・・
絶対ヤバイ匂いするはずですもん(泣)

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